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2024.05.28

柾目と板目の違いと使い分けについて徹底解説!

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柾目と板目の違いと使い分けについて徹底解説!

 

木材を使う際、”柾目(まさめ)”と”板目(いため)”の違いを知っていますか?これらの木目の種類は、加工方法や材質、見た目の特徴が大きく異なり、用途や仕上がりに大きな影響を及ぼします。

この記事では、これらの木目の特徴や見分け方、使い分けのコツなどを詳しく解説します。木材選びの際に役立つ情報が満載ですので、ぜひ最後まで読んでいただき、上質な仕上がりを実現するヒントを見つけていただければと思います。

 

柾目と板目の基本的な違い

柾目と板目のこうした基本的な違いは、木材の見た目だけでなく、性質や用途にも大きく影響を及ぼします。

 

柾目の特性と見分け方

柾目は木材を切る方向によって生まれる木目の1つで、主に直線的な紋様を持っています。成長輪を直角に切断することで、均一で緻密な線が並ぶ様子を呈します。

柾目の見分け方は比較的容易で、その一定のリズム感と、流れるような波紋がない整ったパターンを目安にします。切断面が細かく、見る角度による色の変化も少ないので、シンプルかつ高級感のある仕上がりを求める際に選ばれることが多いです。

耐久性と安定性が高く、割れにくいという物理的特性も、柾目にする理由として重要です。木目を確認する際は、上記の特性を踏まえ、木材の表面を吟味することで柾目と判断することができます。

板目の特性と見分け方

板目は、その名の通り木板のように波打つ木目が特徴です。

見分け方として、柾目のような直線的な木目ではなく、木の年輪が描き出すうねり、波状のラインが際立つ様子が挙げられます。木を横断面で切断した際に表れる木目が板目であり、柾目よりも木の表情豊かな部分が目につきます。木材の断面において、杢(もく)の動きが顕著なのがこの板目で、手触りも柾目に比べるとソフトなことが多いです。

耐久面で見ると、柾目ほどではないものの、比較的優れた強度を持っているため、家具製作などにおいても広く利用されています。

 

 

製造方法による柾目と板目の違い

 

木材の製造方法には、柾目と板目それぞれに特有のプロセスが存在します。柾目は木の年輪に対して垂直または高い角度で切断することで得られます。一方で、板目は年輪と平行に切断して製造されます。

 

柾目と板目は製造方法が違う理由

柾目と板目は木材を製材する際に異なる方法を採用することで生じます。

柾目を作り出すには、木材を幹の中心に沿って垂直に裁断する必要があります。これにより、木目が直線的に現れ、均等な強度を持たせるとともに、安定した材質が得られます。

一方、板目は木材を幹に対して平行に切ることで、自然な曲線を含んだ木目が表れます。この方法は材料の節約にもつながり、木材の緊密な部分とそうでない部分が混在する独特な美観を生み出します。

製材方法の違いは、木材の見た目だけでなく、材質や強度にも大きく影響を与え、その後の使い分けにつながるのです。

 

 

フローリングにおける柾目と板目

柾目と板目は見た目だけでなく機能性においてもそれぞれに適した使い道があるため、フローリング選びにおいて知っておくべきポイントを解説します。

 

フローリングでの柾目の特徴は?

フローリングに使用される柾目は、木材の最も堅い部分から製造されるため、耐久性に優れています。

柾目のフローリングは、緻密で均一な直線状の木目が特徴で、高級感溢れる空間を演出するために選ばれることが多いです。

また、同じ樹種を使用しても、柾目の方が色合いが均一で、経年による変色が少ないため、美しい見た目を長期間維持することが可能です。フローリングに柾目を採用することで、落ち着いた雰囲気のある部屋を作り出すことができ、そういった理由からリビングや寝室など、人の目に触れることの多い部屋で好まれて使用されています。

フローリングでの板目の特徴は?

フローリングで使われる板目は、その自然な曲線の美しさにより、空間に柔らかい印象を与えることが特徴です。波打つような木目がランダムに現れるため、床に動きと個性が生まれ、リラックスできる雰囲気を作り出します。

また、板目は柾目よりも木材の節や色味の変化が多く見られるため、暖かみのある空間づくりに貢献します。価格が比較的手頃である点も、多くの家庭で使用される理由の一つです。さらに、小傷が目立ちにくい性質も持っているため、日常的な生活の中で生じる使用感がフローリングに与える影響を軽減できるのも、板目のフローリングが選ばれる理由の一つでしょう。

 

 

柾目と板目の用途と使い分け

柾目と板目、それぞれに適している用途を紹介します。

 

家具や内装での柾目の利用シーン

家具や内装において、柾目はその緻密で均質な美しさから、ミニマルでモダンな空間に最適です。

取り入れられるシーンとして、以下の用途が挙げられます。

  • 高級家具:テーブル、椅子、キャビネットなど
  • 床材:フローリング、階段など
  • 建具:ドア、窓枠など
  • 楽器:ギター、バイオリンなど

また、細かい筋が繊細なため、見た目の統一感を出しつつも静かな存在感を放ち、高級旅館の伝統的な内装や和風の建具にも用いられます。耐久性が高いため、多くの人が触れる場所や頻繁に使用する家具にも適しており、長い間安定した品質と美観を保ち続けるのが特長です。

家具や内装での板目の利用シーン

板目はその柔らかい印象と温かみから、居心地の良い空間作りに非常に適しています。リビングルームや寝室など、リラックスしたいプライベートな空間で多用されがちです。たとえば、書棚や収納家具の外側に板目を使用すると、空間に溶け込みやすく、心地良い雰囲気を醸し出せます。

  • 一般家具:棚、収納家具など
  • 壁材:パネル、天井など
  • 床材:フローリングなど
  • 日用品:食器、カトラリーなど

また、板目は一般的に柾目よりもコストが低いため、カフェやレストランの内装など、大面積に木材を使用するときにも経済的な選択肢となります。木目がクリアに表れることから、ナチュラルでぬくもりを感じさせるインテリアに最適で、家具においても、テーブルの天板やイスの座面など、広い面積に使われることが多いです。

 

 

柾目と板目の他にある木目模様の種類

 

木材の美しさを際立たせる木目模様には、柾目と板目の他にも多彩な種類が存在します。例えば以下のような木目模様があります。

  • 流れ杢 (ながれもく):水の流れのような滑らかな曲線の見た目があり、家具のアクセントなどに用いられます。
  • 墨杢 (すみもく):濃い色の線が特徴で、落ち着いた雰囲気を演出します。
  • 虎斑杢 (とらふもく):虎の皮のような独特な模様が特徴で、力強さと高級感を演出します。

これらの木目模様は、それぞれの魅力を活かして、さまざまな用途で使用されています。家具や装飾品、楽器などの製品がこれにあたり、木材選びにおける重要な要素と言えるでしょう。

 

まとめ

木工やDIYで大切な基礎知識となる「柾目(まさめ)」と「板目(いため)」の違いを解説しました。

木目模様のバリエーション、お手入れ方法も掲載しているので、これからの木工制作やお部屋づくりの参考にしてください。

 

 

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