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2024.07.10

突板とは?無垢材との違いやメリット・デメリット、おすすめ家具を詳しく紹介

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家具を購入する際に、「突板ってどんな素材?」と疑問に思う方や、無垢材とどちらを選ぶべきか悩んでいませんか?突板は、多くの家具やフローリングに使用されている人気の素材ですが、その特徴やメリットについて詳しく知っている方は少ないかもしれません。

 

この記事では、突板について詳しく解説します。他の素材との違いやメリット・デメリット、そして突板を使用した家具の具体的な例も紹介します。

 

突板について詳しく知ることで、あなたの家づくりや家具選びがもっと楽しくなるはずです。ぜひ、この記事を参考にしてみてください。

 

突板とは?

突板は、無垢材を薄くスライスしたもので、ベニヤ板や集成材などの表面に貼り付けた木材で、主に家具や建具などの表面に使用されます。

 

突板の特徴は、無垢材と見分けがつかない自然な美しさと、加工しやすさにあります。突板を使用することで、大きな家具や広いフローリングでも、均一な木目の美しさを保つことができます。また、薄くスライスされているため、湿度や温度の変化による反りや割れが少なく、安定した品質を提供します。

 

優れたデザイン性と機能性から、多くのインテリアデザインに取り入れられ、家全体の雰囲気を高める役割を期待できるでしょう。

 

突板と他の木材との違い

無垢材

突板と無垢材は、いずれも木材を使用した製品ですが、その製造方法や特徴には大きな違いがあります。

 

突板は、木材を薄くスライスして合板やMDFの表面に貼り付けたもので、無垢材の自然な美しさを手頃な価格で楽しむことができます。これにより、広い面積をカバーする際にも経済的で、反りや割れが少なく、安定した品質を保てます。

 

一方、無垢材は天然木をそのまま使用したもので、自然な木目や質感が魅力です。しかし、無垢材は温度や湿度の変化に敏感で、反りや割れが発生しやすい上、重量が重いため施工が難しく、定期的にメンテナンスが必要になるというデメリットがあるので、簡単に手が届かない場所に用いるのはおすすめできません。

 

無垢材は、コストが高く入手が難しい場合がありますが、本物志向やナチュラル志向にこだわる人は検討すると良いでしょう。

 

挽板

突板と挽板は、どちらも木材の表面を飾るための素材ですが、化粧板の厚みに大きな違いがあり、突板は、木材を非常に薄く(約0.2〜0.6mm)スライスして作られ、合板やMDFの表面に貼り付ける一方、挽板は木材を2〜4mmの厚さにスライスしたもので、突板に比べて厚みがあり、無垢材に近い質感といえます。

 

挽板はその厚みのため、突板よりも高価で高級感がありますが、温度や湿度による伸縮や反りが起こりやすく、細かい加工が難しいという無垢材と同様の特性があります。

 

挽板は、より高級感と自然な質感を重視する場合に選ばれることが多いですが、用途によっては突板で十分な場合も多く、選ぶ際は予算や使用目的に応じて決定するのが良いでしょう。

 

シート材

突板とシート材は、どちらも家具や建具の表面材として使用されますが、それぞれ異なる特徴を持っています。

 

突板は、天然木を薄くスライスして作られ、その自然な木目や風合いを活かしています。これにより、無垢材に近い質感を手頃な価格で楽しむことができ、温かみのある手触りが魅力です。

 

一方、シート材は木目を印刷した合成シートを表面材に用いたもので、天然木は一切使われていません。耐水性や耐熱性が高く、湿気や高温に強いため、浴室やキッチンなどの過酷な環境でも使用できます。

 

突板は自然な木の質感を重視する方に適しており、シート材は耐久性やメンテナンス性を求める場所に最適といえます。

 

突板が選ばれる理由

突板が選ばれる理由は、見た目の美しさと価格のバランスにあります。通常、木材は原木の樹齢が高ければ高いほど価格が高くなる傾向にあるので、木目の美しい大きな家具を作るとなると一枚板が必要となり価格を抑えるのが難しくなるでしょう。

 

しかし、突板を使用することで、大きな家具においても、無垢材の自然な風合いを保ちながら、高価な無垢材と同様の視覚的な効果を手ごろな価格で実現できます。

 

さらに、突板は経年変化を楽しめるという点でも優れており、プリントシートなどの人工素材とは異なり、長く愛用することで手触りや木目に味わいが増していきます。

 

これらの理由から、突板は家具や建材において広く使われ、無垢材に負けない魅力を持つ選択肢として選ばれています。

 

突板に用いられる樹種

オーク

オークは明るいライトブラウンの色合いと細かな木目が特徴で、どんなインテリアにも調和しやすい樹種で、虎斑(とらふ)と呼ばれる虎の模様のような美しい木目が見られることがあります。耐水性に優れ、古くから船やウイスキー樽、ワイン樽の材料として使用されてきたため、家具や特にテーブルの天板やカウンターに使われることが多いです。

ブラックチェリー

ブラックチェリーは、桃色がかった明るい黄色みの色合いが特徴で、紫外線によって深みのある赤褐色に変わり、その変化を楽しむことができます。木目にはガムポケットと呼ばれる斑点や筋の模様が現れることもあり、独特の風合いを持っています。加工性と耐久性に優れ、高級家具や楽器、内装材として広く利用されています。

メープルウッド

メープルウッドは、その淡い色合いと透明感が特徴的で、どんなインテリアにも溶け込みやすい木材です。独特の滑らかな肌触りは、家具や内装に使用することで、優れた触感と高級感をもたらします。堅くて傷がつきにくいため、耐久性にも優れ、長期間使用しても美しさを保つといえます。

ウォールナット

ウォールナットは独特の紫がかった褐色の色合いが特徴で、木目はまっすぐで美しく、深い色合いと相まって洗練された印象を与えます。適度な油分を含むため、自然な光沢があり、触り心地も滑らかです。家具や内装材として広く利用され、特に高級家具や装飾品に多く用いられています。

タモ

タモは、ナチュラルな白っぽい色合いと均一で美しい木目の特徴は、部屋に明るい印象を与える効果があり、北欧スタイルのインテリアとも相性が良いとされています。カウンターや棚、建具、床材など幅広く利用され、シンプルで自然な風合いを求めるインテリアに最適な素材です。

バンブーウッド

バンブーウッドの突板は、孟宗竹を細かく縦割りし、竹片を接着して集成材に加工したもので、高温・高圧を掛ける炭化工程によって強度と柔軟性が向上し、淡褐色の美しい仕上がりが特徴です。竹特有の節がアクセントとなり、和風の家具や内装材に広く利用されています。

ゼブラウッド

ゼブラウッドは、その名前の通り、明るい黄色や淡い茶色の地色に、黒や濃い茶色でシマウマのような縞模様が非常に個性的で目を引く特徴があり、非常に硬く、耐久性が高い一方で、乾燥時に割れやすいため取り扱いには注意が必要です。磨くと美しい光沢が出るため、家具や楽器の表面材としてよく使われます。

ブビンガ

ブビンガはアフリカ原産の非常に硬く重い木材で、「神様が宿る木」として尊重されています。木目には珍しい葡萄杢が現れることがあり、赤褐色から暗褐色に変化する美しい色合いを楽しめます。シロアリにも強く、家具、装飾材、床材など幅広い用途に適しています。

 

突板を使った家具のメリット

リーズナブルに天然木の質感を楽しめる

突板を使用した家具は、天然木の質感をリーズナブルに楽しめます。前述の通り、無垢材は美しい木目を持つ高級素材ですが、高価で手が届きにくいですが、突板は天然木を薄くスライスしているため、無垢材のような美しい木目と温かみを保ちながら、価格を大幅に抑えられます。

丈夫で長く使用できる

無垢材を用いた家具は、湿度や温度の変化によって膨張や収縮を繰り返し、変形や割れが生じることがあります。しかし、突板は薄くスライスされた化粧材を基材に貼り付けるため、変形しにくいので、突板を使用した家具は、割れや欠けが起きにくく、家具の形状と品質が長期間安定します。

 

家具のデメリット

修理が難しい

突板を使った家具には、深い傷や剥離が生じると修理が難しいというデメリットがあります。薄い化粧材を基材に貼り付けた構造のため、深い傷が入ると基材が露出し、見た目が損なわれます。また、接着剤の品質や水分の影響で剥離や膨れが起こることがあります。このようなケースは修復するのは難しいため、信頼できるメーカーの製品を選んだり、水気を避けるなどの注意が必要です。

変色する

突板を使った家具は、長期間の使用や紫外線による影響で変色することがあります。このような経年劣化は避けられないものでもあり、色が変化することで味が出るため一概にデメリットといえませんが、購入した際の美しい状態を長持ちさせたいと考える人にとってはデメリットといえます。

 

木材と汚れが化学反応を起こしてシミや変色が生じたり、紫外線によって色褪せが起こるので、これらを防ぐために、直射日光を避ける、汚れをすぐにぬるま湯で拭き取る、コーティングを保護するなどのケアが必要になります。

 

突板の家具をおすすめする人の特徴

突板の家具、建具、床材は、無垢材のような高級感をリーズナブルに楽しめるので、インテリアをトータルコーディネートしたい人や、引っ越しが多くて軽量な家具を求める人に向いています。

 

また、小さなお子様がいる家庭では、食べこぼしや傷が心配な場合は、無垢材を用いた高級家具の場合、気になる場面が多くなり、負担となるため、メンテナンスが比較的容易な突板がおすすめの選択肢となります。

 

突板を使用したおすすめ家具紹介

弊社の突板を使用したおすすめ家具を紹介します。

studio / スタジオ シリーズ インワゴン[STU-IW24]

スタジオ シリーズのインワゴンは、デスク下にぴったり収まる便利な収納家具です。上部には引き出しがあり、下部は広めの収納棚になっており、文具や小物からファイルや書類をしっかり収納できます。また、天板には小物を置くスペースがあり、デスク周りをすっきり保つのに役立ちます。

 

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Lyla / ライラ シリーズ テーブル・デスク [LYLA-D90]

Lyla / ライラ シリーズのテーブル・デスクは、クラシカルなデザインと現代的な機能性を兼ね備えた家具です。タモ突板を使用した天板は、美しい木目とナチュラルな色合いが特徴で、どんなインテリアにも調和します。

 

ポリウレタン塗装により、傷や水分に強く、コップの水滴や食べこぼしも簡単に拭き取れ、特別なメンテナンスが不要で、長期間美しい状態を保つことができるため、日常使いに最適な家具です。

 

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Hang Out / ハングアウト シリーズ クランク スタッキングラック・クランク クッキングテーブル [CRK-CT90]

Hang Out / ハングアウト シリーズのクランク スタッキングラック・クランク クッキングテーブルは、オーク突板とスチールの組み合わせが魅力的な家具です。キャンプラックやクッキングテーブルとして、アウトドアでの使用はもちろん、お部屋でもディスプレイラックやカウンターとして活躍します。スタイリッシュで機能的なデザインが、どんな空間にもマッチするでしょう。

 

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Hang Out / ハングアウト シリーズ ファイヤーサイドテーブル [FRT-5031]

Hang Out / ハングアウト シリーズのファイヤーサイドテーブルは、スタイリッシュで機能的なサイドテーブルです。飲み物やスマートフォンなどを手元に置くのに便利で、センターテーブルを置かない分、お部屋を広々と使えます。天板は、耐久性のあるステンレスとナチュラルなオーク突板の2種類から選べ、どちらもインテリアに自然に溶け込みます。

 

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Hang Out / ハングアウト シリーズ リンカブル テーブル [HNG-TB64WD]

Hang Out / ハングアウト シリーズのリンカブル テーブルは、自由に拡張可能なアウトドアテーブルです。オプション天板を使うことで、縦・横、U型やO型などさまざまなレイアウトが可能なため、来客時の人数に合わせて柔軟に対応できます。天板はナチュラルなオーク突板と、熱に強いアイアンの2タイプから選べるため、用途に応じて最適な組み合わせができます。

 

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ヘント シリーズ ロングデスク [HENT-LD130]

ヘント シリーズのロングデスクは、奥行450mmのスリムなデザインの個性的な寄木突板が特徴のデスクで、幅広いスペースを確保しつつも、コンパクトなお部屋やリビングに圧迫感を与えません。天然木の落ち着いた色合いは、他のインテリアとも調和しやすいです。

 

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まとめ

本記事では、突板について詳しく解説しました。突板は、無垢材の自然な風合いをリーズナブルに楽しめる優れた木材です。経年変化を楽しみつつ、割れや反りの少ない安定した品質を持つため、様々なインテリアに適しています。

 

他の木材との違いや突板のメリットとデメリットを理解し、自分のライフスタイルや予算に合ったフローリングや家具を選び、突板を取り入れておしゃれで快適な空間を作るのにお役立てください。

 

また、私たちは、突板を使用した製品の選定やオーダー家具についてのご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。おしゃれで快適な空間作りをお手伝いいたします。

 

 

商品掲載カタログ:Mash 2024

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