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2025.06.20

差尺とは?座り心地が変わる高さの計算方法

[item ] [インテリア ]

長時間座っていても疲れにくい椅子選びは、快適な空間作りの重要な要素です。座り心地を左右する「差尺(さじゃく)」をご存知ですか?

この記事では、差尺の計算方法や選び方を解説し、あなたにぴったりの椅子を見つけるお手伝いをします。快適な座り心地を実現する、差尺の重要性について学びましょう。

 

差尺(さじゃく)とは?

「差尺」とは、椅子に座った状態での座面からテーブルの天板までの高さのことです。

聞き慣れない言葉かもしれませんが、実は快適な座り心地や作業効率に大きく影響する重要な要素です。食事が取りにくい、デスクワークで肩や首が凝るといった悩みを抱えている方は、差尺が適切でない可能性があります。

適切な差尺は、姿勢を良く保ち、腕や肩への負担を軽減し、食事や作業をスムーズに行うために不可欠です。

 

平均的には27~30cmが目安とされていますが、これはあくまで平均値。身長や体格、テーブルの使用目的によって最適な差尺は異なります。

 

差尺の計算方法

適切な差尺は体格によって異なるため、自分の体型に合った差尺を計算することが大切です。 計算方法は、テーブルの使用目的によって異なります。

ダイニングテーブルなど食事用テーブルの場合

一般的には、「座高 ÷ 3」で計算します。座高が分からない場合は、身長 × 0.55 で概算できます。 例えば、身長170cmの人は座高が約93.5cm(170cm × 0.55)なので、差尺は約31.2cmとなります。

デスクワーク用テーブルの場合

パソコン作業などデスクワークを行う際は、食事用テーブルよりもやや低い方が快適です。「座高 ÷ 3 – 2cm」という計算式が一般的です。 身長170cmの人であれば、(93.5cm ÷ 3) – 2cm = 約29.2cmとなります。

 

差尺が変わる!家具の選び方

ロビー・エントランスの場合

ロビーやエントランスでは、ゆったりとくつろぎながら、待ち合わせや軽い飲食をするシーンが想定されます。そのため、使用用途に合わせて差尺を調整することが重要です。大きく分けて、ソファとローテーブル、ハイテーブルと椅子の2つのパターンが考えられます。

ソファとローテーブルの場合

コーヒーや紅茶を飲みながらくつろぐのがメインであれば、ソファの座面とローテーブルの天板の高さが同じ、もしくは差尺が小さい方がリラックスできます。

深く腰掛けゆったりと過ごせるように、差尺は15~25cm程度がおすすめです。雑誌を読んだり、ちょっとした会話を楽しむのに適した高さです。

ハイテーブルと椅子の場合

軽食を提供するカフェのような空間であれば、27~30cm程度の差尺が適しています。通常のダイニングテーブルと同様の高さで、食事をしやすい姿勢を保てます。

立食形式のイベントも想定される場合は、テーブルの高さを高め(90~100cm程度)に設定し、立ったままでも利用しやすいようにすることも可能です。

ロビー・エントランスの場合

メインのソファとテーブル

応接室の中心となるソファとテーブルは、落ち着いた雰囲気の中で会話がしやすいように、ソファの座面とテーブルの天板の高低差をあまりつけないのが一般的です。

差尺は15~25cm程度が適切で、来客にリラックスした雰囲気を提供できます。テーブルは、資料を広げたり、飲み物を置いたりするのに十分な広さを確保しましょう。

個別の椅子とテーブル

応接室に個別の椅子とテーブルを配置する場合、商談や打ち合わせをスムーズに行えるように、差尺は27~30cm程度が適しています。資料に目を通したり、メモを取ったりする際に、無理のない姿勢を保つことができます。

 

テーブルと椅子の高さの調整方法

既存のテーブルや椅子を使って理想の差尺を実現したい場合、高さの調整が必要になることがあります。ここでは、テーブルと椅子の高さ調整方法をいくつかご紹介します。

家具の脚を長くする

市販の継ぎ脚を使用

テーブルや椅子の脚に継ぎ脚を取り付けることで、高さを簡単に調整できます。様々な高さの継ぎ脚が市販されているので、必要な高さに合わせて選びましょう。安定性を確保するために、取り付け方法や耐荷重を確認することが重要です。

フェルトやコルクシートを貼る

ホームセンターなどで入手できるフェルトやコルクシートを脚の裏に貼ることで、微調整が可能です。数ミリ単位の調整に適しており、床の傷防止にも役立ちます。厚さや素材によって調整できる高さが異なるので、事前に確認しましょう。

家具の脚をカットする

購入店に依頼する

家具によっては、購入時に脚のカットサービスを提供している店舗があります。購入前に確認し、希望の高さに調整してもらいましょう。

専門業者に依頼する

既にある家具の脚をカットしたい場合は、家具修理の専門業者に依頼するのが確実です。素材や構造に合わせた適切な方法でカットしてもらえます。

椅子にクッションを敷く

椅子の座面にクッションを敷くことで、座面の高さを上げることができます。厚みや素材によって座り心地が変わるので、自分に合ったものを選びましょう。ただし、クッションの厚みによっては安定性が損なわれる場合があるので注意が必要です。

アジャスター付きの家具を選ぶ

購入時に、脚にアジャスターが付いている家具を選ぶと、後から高さを微調整できます。床の凹凸にも対応できるため、安定性を確保しやすいというメリットもあります。

 

まとめ

この記事では、差尺の基礎知識から、シーン別の適切な差尺、計算方法、そして既存の家具の高さ調整方法まで解説しました。

 

理想の差尺は人それぞれです。計算式で得られた数値はあくまでも目安として、実際に椅子に座り、テーブルとの相性を確かめることが大切です。

 

自分にぴったりの差尺を見つけることで、快適な食事、集中できる作業環境、そして心身のリラックスを実現できるでしょう。この記事を参考に、ぜひ最適な差尺を探求してみてください。

 

 

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