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2025.07.02

無垢材とは?見分け方や種類、メリット・デメリットを詳しく紹介

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無垢材は、自然の丸太から切り出される加工がされていない木材です。加工しやすいのでデザイン性の高いインテリアの素材として用いられたり、優れた調湿作用をもっているので快適な住環境を実現するための住宅の内装などに使用されています。

 

そんな無垢材ですが、「そもそもどんな木材なのか詳しくわからない」といった方も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、無垢材について、無垢材の種類やメリット・デメリット、長く愛用するのにおすすめのお手入れ方法をそれぞれ詳しく紹介します。記事の最後には、無垢材を使用した弊社のおすすめインテリアも紹介するので、ぜひ最後までお読みください。

 

無垢材とは?

無垢材とは、自然の丸太から切り出された木材です。接着剤や他の人工的な加工を一切行わず、木の本来の性質を活かして利用されるもので古くから人々の生活に取り入れられてきました。伐採された木材は十分に乾燥させた後、必要に応じて加工され、テーブルや椅子などの日常的な家具や住宅の床材や壁材、柱などの建材として幅広く使用されています。

 

無垢材の特徴として、加工された際の継ぎ目がないため、木そのものの美しさがそのまま表現される点が挙げられます。また、木の収縮や膨張といった自然な変化を楽しむことができ、時間が経つほどに木目や色合いが変わっていくのも特徴の一つです。

 

無垢材は自然の丸太から切り出されることから、「天然木」と「無垢材」は混同されがちですが実は異なります。天然木という言葉は、木材の一部にでも自然の木が使われていれば適用されるため、丸太そのものを加工して作られる無垢材の他、合板や突き板、集成材といった加工材も「天然木」が含まれる場合があるので注意が必要です。

 

無垢材の見分け

無垢材を見分けるには、木材の断面を確認するのが最も有効です。前述の通り、無垢材は、一本の木からそのまま切り出された素材であるため、断面から木の成長過程を示す同心円状の年輪を見ることができます。

 

年輪がはっきりと見える場合、それは無垢材である証拠となります。一方で、合板など複数の気を使用している木材は、板を重ねるため年輪が見えません。見分ける際は参考になさってください。

 

以下で見分ける際のポイントについて詳しく紹介します。

 

木目模様の違い

無垢材を見分ける際は木目模様を確認しましょう。無垢材は自然の木そのものを使用しているため、一本一本の木材に独自の模様や特徴があります。例えば、木目の中に現れる虎斑(とらふ)や節といった特徴的な模様は、同じ木材でも全く異なる表情を持ちます。このような不規則な模様は、自然が生み出した独特の美しさであり、無垢材ならではの魅力です。

 

一方で、合板や集成材は、複数の薄い木材をスライスし、接着剤で貼り合わせて作られるため、木目が均一で整った模様になります。このため、木目の模様が揃っているかどうかを確認することでも、無垢材かどうかを判断できます。

肌触り

無垢材は肌触りが良く、調湿作用があり、湿度が高いときには余分な水分を吸収し、湿度が低いときには木材に蓄えた水分を放出するので、夏場に触ったときもベタつくことはありません。

木材の肌触りのイメージが湧かない場合は、無垢材の調湿作用が働く夏場に住宅や家具の展示会を訪れ、無垢材を利用した家具や住宅を見学すると見分けるのが簡単でしょう。

 

無垢材以外の木材との違い

ウッド素材のスツールは、樹種や塗装によって風合いが異なり、様々な色味が楽しめます。ナチュラルテイストの空間では、ウッド素材のスツールは自然な雰囲気を演出します。

集成材

挽き板とは、無垢材を2~4ミリメートル程度の厚さに加工した木材のことで、基材と呼ばれる合板や他の加工材の上に貼り合わせて仕上げられるため、見た目は無垢材と非常に似ており、表面の質感も無垢材とほとんど変わりません。そのため、フローリングや家具の表面材として広く使われています。

 

無垢材の美しさを保ちながら、基材の安定性を組み合わせることで、木材自体の反りや割れを防ぎ、長持ちする点が挽き板の特徴で、フローリングなどの大きな面積をカバーする際に、無垢材の風合いを保ちながら、費用を抑えつつ高品質な仕上がりを実現できます。

突板(つきいた)

突板は、挽き板と同じく無垢材を0.2〜0.5ミリメートル程度の厚さに加工した木材で、基材と呼ばれる合板や他の加工材の上に貼り合わせて仕上げて活用します。挽き板よりも厚さが薄く、無垢材と比べるとより手触りが硬いことが特徴として挙げられます。

 

突板(つきいた)についてより詳しく知りたい方は突板とは?無垢材との違いやメリット・デメリット、おすすめ家具を詳しく紹介のページをご覧下さい。

 

ここまで無垢材の見分け方と比較されやすい木材について紹介しました。次に無垢材の種類について詳しくお伝えします。

 

無垢材の種類

無垢材にも様々な樹種があり、家具や建材に適したものが異なります。ここでは、一般的に使用される無垢材の種類について針葉樹と広葉樹に分類しそれぞれ詳しく紹介します。木材を選ぶ際に、ぜひ参考にしてみてください。

針葉樹

針葉樹とは、細長く尖った葉を持ち、成長が早い木々のことを指します。これらの木は一般的にまっすぐに成長しやすく、軽くて柔らかい材質が特徴です。木目がまっすぐに整っているため、美しく仕上げることができるので、木造住宅の構造材や内装材、さらにはフローリングなど幅広い用途で利用されています。

パイン

パインは針葉樹の無垢材の中でも、人気の木材の一つです。世界中に分布しているので入手しやすく、木材としての利用範囲も非常に幅広いことから、テーブルや椅子などの家具だけでなく、住宅の内装材やフローリングにもよく用いられています。

 

パイン材の魅力は、その温かみのある見た目と手触りです。時間が経つにつれて、見た目が変化し、使い込むほどに味わいが深まるのが特徴です。素足で歩いたときの柔らかい感触が快適で、リビングなど家庭内での利用におすすめです。

アカマツ

アカマツは、耐久性と弾力性に優れていることから、長期間にわたって使用する建築の構造材として広く使用されています。パインと同じく世界中に分布しているので、世界的に普及しています。

 

施工当初は白っぽい色をしていることが多いですが、時間が経つにつれて徐々に黄色みを帯び、深みのある色へと変化していきます。この経年変化により、より豊かな表情が加わり、ナチュラルで温かみのある雰囲気を作り出します。そのため、シンプルなデザインの部屋や自然なインテリアとよく調和します。

スギ

スギは日本を代表する針葉樹の無垢材で、日本全国に広く植林されている国産木材の一つです。まっすぐな木目と、心材が赤みを帯びた色、辺材が白っぽい色をしているのが特徴です。さらに、柔軟性があるため加工しやすく、建築材や内装材、家具やフローリング材など幅広く使われています。

 

また、スギの木材は非常に柔らかく、フローリングとして施工した場合、スギの滑らかな肌触りが素足に心地良く、床材としても人気があります。さらに、スギは優れた保温性を持っているため、冬でも床が冷たく感じにくく、快適に過ごせる点も評価されています。

ヒノキ

ヒノキは、日本を代表する針葉樹の無垢材で、伊勢神宮など全国の神社や仏閣の建築において古くから使用されてきた高級木材です。豊富な油分を含んでいることから、耐久性が非常に高く、長期間使用しても変形しにくいため、家の柱や家具、さらには浴槽などの水回りにも利用されています。

 

また、耐久性の他に、ヒノキ特有の芳醇な香り「ヒノキチオール」にはリラックス効果があり、この香りはアロマセラピーの香料としても使われています。浴槽にヒノキ材を使うことで、温かみのある木の香りと共に心地よいリラックス空間を作り出すことができます。

 

ヒノキは、無垢材の中でも高級木材に分類されるため、価格が高く、特に「木曽ヒノキ」や「吉野ヒノキ」などのブランド木材は希少性が高く、その美しさと品質から人気を集めています。

 

ヒノキについてより詳しく知りたい方は「ヒノキ(檜・桧)の特徴と用途のページをご覧下さい。

広葉樹

広葉樹とは、葉が広く大きく茂る樹木の総称で、針葉樹に比べて木材が硬く、耐久性に優れていることが特徴です。広葉樹は、家具やフローリング、楽器などに幅広く使用されており、強度が高いため、傷がつきにくく、長期間使用する製品に適しています。

 

また、針葉樹より樹種の品目が豊富なことが特徴として挙げられます。

チェストナット(クリ)

チェストナットは、クリの木を原料とする広葉樹の無垢材で、強度と耐湿性に優れた木材です。薄茶色の落ち着いた色合いと、力強い木目が特徴で、木材全体に色ムラが少なく、均一な外観が美しいため、フローリングや家具、内装材として広く利用されています。特に、水回りの空間でも使用できる耐湿性を持っているため、キッチンや浴室の床材にも適しています。

 

また、害虫を寄せ付けない性質を持つ「タンニン」と呼ばれる成分が豊富に含まれていることから、古くから神社や仏閣の土台に使用されてきた歴史があり、この特性により、チェスナットは建築材としても高く評価されています。

オーク

オークは広葉樹の中で人気の高い木材で、非常に硬く、耐久性に優れているため、フローリングやテーブル、椅子などの日常的に使用される家具に適しています。また、耐水性も高いため、古くからウイスキーの樽や船舶の建材としても利用されてきました。

 

オーク材は防虫・防カビ効果を持つことも特徴です。この特性により、湿気の多い場所でも安心して使用でき、長持ちする素材として評価されています。見た目の高級感に反して、比較的手に入れやすい価格帯であることが幅広い用途で使われる理由の一つです。

ウォールナット

ウォールナットは、広葉樹の中でも高級な木材として知られており、チークとマホガニーと並び3大銘木として知られています。ウォールナットの特徴は、濃い茶色と深みのある黒が混じり合ったシックな色合いと重厚感のある美しい木目です。家具や内装に高級感を与える効果が期待できるので、世界的な家具メーカーや楽器職人にも好まれています。

 

さらに、衝撃にも強く加工しやすいため、複雑なデザイン家具だけでなく、ドア、フローリングといった日常的に使用される場所など幅広い場面で活用されています。

 

ウォールナットについてより詳しく知りたい方は「ウォールナットとは?特徴やクルミとの違い、用いるデメリットを詳しく紹介のページをご覧下さい。

バーチ

バーチは「サクラ材」という名称でも知られており、白や淡いピンクのような優しい色合いと、適度な硬さがあるため、耐久性も優れているのが特徴で、部屋に温かみを与えるため、フローリングや家具に多く使われています。

 

ヨーロッパからアジアの寒冷地にかけて広く分布しており、日本でも白樺(しらかば)としてよく知られています。広葉樹の中でも比較的手頃な価格で手に入れやすく、美しい見た目と扱いやすさから、家庭用家具や内装材として幅広く人気があります。

チーク

前述のとおり、チークはウォールナットと並び、広葉樹の中でも高級材として広く知られており、加工性と耐久性が優れているため家具や建材に多く用いられている木材です。深みのある美しい茶色と独特の艶感が特徴で、経年変化を楽しむことができます。

 

耐久性だけでなく寸法の安定性にも優れ、温度や湿度の変化による収縮や反りが少ないため、古くから東南アジアの寺院や船舶の甲板、内装材や高級家具、さらには楽器製作など幅広く利用されています。

 

チークについてより詳しく知りたい方は「チーク材の魅力と用途|特徴やメリット・デメリットを解説のページをご覧下さい。

アカシア

アカシアは東南アジアを原産とする広葉樹で、淡黄色から茶色が複雑に混ざり合ったユニークな木目模様が特徴で、部屋にアクセントを加えたいときに適した木材です。美しい木目模様が人気で、家具やフローリングとして広く使われているだけでなく、サラダボウルやお椀などの木製食器として加工されることもあります。

 

アカシアの無垢材は節や芯材、辺材が混在しているため比較的安価で手に入りやすいのも魅力の一つといえます。素材の良さを活かして加工する際に適しています。

メープル

メープルは、緻密で美しい木目と、白っぽいベージュ色の清潔感ある色合いを持つのが特徴で、インテリアや家具に取り入れると、空間を明るくする効果が期待できます。

 

また、非常に硬く、衝撃に強いため、耐摩耗性にも優れています。そのため、野球のバットやボーリングのレーン、さらにはフローリングといった日常的に強い衝撃を受ける場所や製品に多く使用されています。

 

広葉樹の中では比較的高価な部類に入るため、手にする際には価格も考慮する必要があります。

タモ

タモは、硬いにもかかわらず、加工しやすい特性を持っており明るく黄みがかった白色と美しい木目が特徴です。木目がはっきりとしながらも柔らかく、空間に温かみと高級感を与えるため、住宅やオフィスの高級家具やインテリアに多く使用されています。

 

タモは、高級感のある見た目通り、広葉樹の中でも比較的高価な木材として扱われますが、耐久性や美しさから、多くの場面で選ばれるのに十分な理由があるといえます。

ビーチ・ブナ

ビーチ・ブナは、緻密な材質を持つ広葉樹で、堅く粘りがあるため、耐久性が求められる製品にも適しており、日常的に使用されるテーブルや椅子、棚などの家具に多く使われています。

 

淡褐色の心材と白っぽい色合いの辺材で、見た目にもナチュラルな印象を与えます。また、板目に現れる細かい斑点状の模様が独特で、他の木材にはない自然な風合いを楽しむことができます。

 

無垢材の種類を紹介する上で、針葉樹と広葉樹に少し触れましたが、針葉樹と広葉樹の違いについてより詳しく知りたい方は針葉樹と広葉樹の違いとは?のページをご覧下さい。

無垢材のメリットとデメリット

無垢材を選ぶ際に知っておくべきメリットとデメリットをまとめましたので、購入を検討する際の参考にしてください。

無垢材のメリット

木のぬくもりを感じられる

自然そのままの木材を使用するので、木材本来の質感や風合いを楽しみ、木のぬくもりを感じられる点は無垢材の大きなメリットといえます。木の表面には自然な温かみがあり、手で触れたときの心地よさは無垢材ならではです。

 

また、節や木目の変化、色の違いなど、人工的に整えられた素材では出せない無垢材特有の自然な温かみや個性的な風合いは、人工的な素材では再現できないものといえます。

経年変化により木材本来の美しさがより引き立つ

前述でも少し触れましたが、無垢材は、年月を経るごとに風合いが深まり、木材本来の美しさがより一層引き立ちます。新しい無垢材は、切り出されたばかりの新鮮な香りや明るい色合いが特徴ですが、時間が経つにつれて、木材は空気や光に触れることで色が深まり、独特の艶が増していきます。この経年変化こそ、無垢材ならではの楽しみです。

 

例えば、オークやウォールナットといった無垢材は、年月とともに色が濃くなり、重厚感のある風合いへと変わっていきます。また、表面に自然な艶が現れることで、使用すればするほど美しさが増し、家や家具に一層の愛着を持つことができるようになります。

調湿効果により季節を問わず快適な環境を実現

無垢材は、湿度の高い夏場には空気中の余分な湿気を吸収し、床や家具がべたつかず、さらっとした肌触りが保たれます。また、乾燥した冬場には蓄えた水分を放出することで、室内の乾燥を和らげ、自然な湿度調整を行います。この特性により、部屋全体の湿度を適度に保ち、季節を問わず1年を通して快適に過ごせる室内環境を実現します。

優れた意匠性がある

無垢材には多くの樹種があることをお伝えした通り、それぞれの木材には、木目模様や色合いといった個性があります。木材は一本一本が異なる表情を持っており、自然に形成された独特の木目や節が、他にない個性を生み出します。

それぞれの木材の特徴を活かして家具やフローリング、内装材、さらには楽器や雑貨といったさまざまな製品に使われることで、美しさと実用性を兼ね備えたデザインを実現できるのが無垢材のメリットといえます。

再生可能な資源

無垢材は、自然から得られる再生可能な資源であり、地球環境に優しい素材です。天然の木は、太陽光と水で成長し、伐採後も適切に管理された森では新たな木が植えられるため、持続可能な形で利用することが可能です。

 

また、木が成長する過程で大気中の二酸化炭素を吸収し、酸素を放出してくれるので、他の建材や資材と比べてCO2の排出が少ないというメリットがあります。

 

そして、役目を果たした無垢材は、廃棄されても土に還り、次の循環を生み出すことができるので、プラスチックや金属のように環境に負荷をかけることなく、自然の循環の中で再利用されます。

 

このように、無垢材は、適切な森林管理が行われれば、永久に使い続けられる資源です。

無垢材のデメリット

隙間や反り、ひび割れが起きやすい

無垢材は、自然の木そのものを使用しているため、湿度や気温の変化に敏感に反応しやすい特徴を持っています。周囲の湿度が高くなると水分を吸収して膨張し、逆に乾燥すると収縮する性質があるため、長期間使用していると、隙間や反り、ひび割れが起きます。

 

特に、湿度の変化が激しい環境では、無垢材の動きが大きくなるため、冬場の乾燥した季節には収縮して板同士に隙間ができ、逆に湿度の高い夏場には膨張してフローリングや家具に隙間や反りが発生しやすくなります。

傷がつきやすい

無垢材は、自然の木材そのものを使用しているため、加工された集成材や合板と比べると傷がつきやすいというデメリットがあります。特に、スギやマツなどの柔らかい木材は、日常生活の中で物を落としたり、ペットが引っかいたりすると、簡単にへこんだり傷がついてしまうことがあります。

 

ペットを飼っている家庭では、犬や猫の爪による引っかき傷が特に付きやすく、多少の摩耗や傷が付くことを覚悟しましょう。

水分に注意

無垢材は周囲の湿度や水分を吸収しやすい性質を持っているので、洗面台やキッチン、風呂場といった水回りで使用する場合は、水が付着するとすぐに拭き取るなど湿気や水分に対する注意が必要です。表面にコーティングを施すことで、水分の浸透をある程度防ぐことができますが、完全に水分を防ぐことは難しいため使用する際は濡れたらすぐに拭き取るといったこまめな手入れを心がけましょう。

ばらつきがある

天然素材である無垢材は、一本一本の木が自然の中で育ったため、その成長過程での環境や条件に応じて、木目の模様や色味が大きく異なります。特に、木の中心部分である芯材(赤身)と、外側部分である辺材(白太)は、色の濃淡や木目の形状が明確に異なります。

 

また、色味や木目の形状だけでなく、枝があった部分にできる節や、成長過程で外皮が木に巻き込まれた入り皮などもばらつきの原因といえます。

 

無垢材のこうしたばらつきは、人工的な材料にはない自然の魅力であり、天然の木材だからこそ味わえる唯一無二の風合いとして評価できる一方、家具やフローリングを統一感のあるデザインで揃えたい場合はデメリットに感じられることもあります。

手入れが必要

無垢材は使用する場所や環境によっても影響を受けやすく、特に乾燥が激しい冬や湿度の高い夏には、表面の艶が失われたり、乾燥してカサついたりすることがあるので、木材の状態に応じた適切な手入れを行う必要があります。無垢材に含まれた天然の油分が減少すると、傷や汚れも目立ちやすくなるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

 

ウレタン樹脂などの塗装を施すことで、手入れの手間を軽減することも可能ですが、無垢材本来の質感や自然な風合いを保ちたい場合は、やはり自然塗装などで手入れをする必要があります。

 

定期的な手入れが手間だと感じる人にはおすすめできない木材といえます。

 無垢材を長持ちさせるおすすめのお手入れ方法

無垢材を長く美しい状態を保つためには、適切なお手入れが必要です。ここでは、無垢材を長持ちさせるための効果的なお手入れ方法を紹介します。

水拭きをする

無垢材を長持ちさせるためのお手入れとして、非常に効果的です。

 

無垢材は自然な素材であり、日々の生活の中でホコリや汚れがたまりやすくなるため、1ヶ月から3ヶ月に一度程度の定期的な水拭きが長持ちさせるのに有効といえます。水拭きを行う際は、固く絞った布や雑巾ですぐに拭き取りましょう。余分な水分が残っていると木材に染み込み、膨張や反り、シミの原因となることがあるので注意が必要です。

 

また、ジュースや水をこぼしてしまった場合は、水分が染み込むとシミになりやすいので、すぐに拭き取り、汚れやシミを防ぎましょう。

クリーナーで汚れを落とす

水拭きと合わせて、定期的にクリーナーを使用して汚れをしっかり落とすことで、水拭きでは落としきれない深い汚れを取り除き、無垢材の光沢や質感を保つことができます。クリーナーで汚れを落とす際は、専用のクリーナーを水で薄めて布に浸し、しっかりと絞った後に無垢材の表面を拭き上げましょう。表面の汚れやくすみをしっかり落としながら、木材を保護する効果もあるため、長期間の使用でも艶やかで美しい状態を保つことができます。

再塗装をする

再塗装を行えば、塗装が剥がれたり、撥水性が低下した無垢材の表面を保護し、艶やかさや耐久性を取り戻すことができます。再塗装する際は以下のポイントが大切になります。

 

塗装の仕上がりにムラができないように表面の汚れを取り除く

無垢材の特性を活かす浸透性の塗料を使用する

水回りや汚れやすい部分は、撥水性(水をはじく性質)に優れた塗料を使用する

 

定期的に無垢材の状態を確認し、必要に応じて再塗装を行うことで、木材の劣化を防ぎ、美しい状態を長く保つことができます。

 

無垢材を取り入れたおしゃれなインテリア

最後に、無垢材を取り入れたおしゃれなインテリアのアイデアをいくつかご紹介します。

無垢材のテーブル

無垢材を使った家具の中でも、特に人気が高いのがダイニングテーブルやセンターテーブルです。これらのテーブルは、部屋の中心に置かれることが多く、空間全体の雰囲気を左右する重要な役割を担います。部屋に自然の要素を取り込み、癒しの空間を作り出すことができるので、日々の生活に心地よさをもたらし、落ち着いた雰囲気を演出する効果が期待できます。

 

Glam ダイニングテーブル GLM-DT135

シンプルな形状の中に、天板の切り落とした4つ角から覗くスチール脚がデザインアイコンとなっており、シンプルな中にも個性を出しています。

 

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無垢材のチェア

無垢材は、加工がしやすく、デザインに柔軟性があるため、シンプルで直線的なデザインから、美しい曲線を描いたデザインまで、さまざまな形状のチェアを作ることができます。また、デザインだけでなく、座り心地の良さが魅力です。長時間座っても体に負担がかかりにくく、木材の適度な弾力が快適な座り心地を生み出します。

 

Glam ダイニングソファ GLM-LS001F

背板に使用したオークの無垢材と、ブラックアイアンの組み合わせ。同シリーズのソファを組み合わせることでレイアウトの自由度も高く、お部屋に合わせた配置が可能なことからリビングからダイニングシーンまで幅広く活躍します。

 

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無垢材のラック

無垢材のラックは、収納力だけでなく、どんな部屋にも馴染みやすく、趣味の雑貨や本、写真などを飾るだけで、空間をおしゃれに演出してくれるのが特徴です。

 

先述の通り、無垢材の木目や節など個性が強く、それぞれ異なる表情を持っており、同じデザインのインテリアでも、全く異なる風合いを楽しむことができ、自分だけの特別なインテリアとして長く愛用することができます。

まとめ

今回は、無垢材について、無垢材の種類やメリット・デメリット、長く愛用するのにおすすめのお手入れ方法をそれぞれ詳しく紹介しました。無垢材を使用した家具や住宅の内装を選ぶ参考にしていただければ幸いです。

 

無垢材を使用した家具についてより詳しく知りたい方はぜひこちらからお問い合わせください。家具を検討している場合は、家具選びからサポートさせていただきますのでお気軽にご相談ください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

商品掲載カタログ:Mash 2025

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